📌 この記事でわかること
- **3つの除湿方式(コンプレッサー・デシカント・ハイブリッド)**の仕組みと選び方
- 部屋の広さに合った除湿能力の計算方法
- 方式別の電気代比較(1時間あたり約4〜21円)
- 騒音・排水・お手入れの見落としがちなポイント
- あなたの使い方に合った条件分岐型のおすすめ
「部屋干しの生乾き臭がひどい」「花粉シーズンは外に干せない」「梅雨時期にカビが心配」——衣類乾燥除湿機を検討する理由は人それぞれですが、**選び方を間違えると「電気代が想像以上に高い」「冬場はまったく乾かない」「音がうるさくて夜使えない」**といった後悔につながります。
この記事では、除湿機選びで失敗しないための7つのポイントを体系的に解説します。「そもそも何を基準に選べばいいかわからない」という方が、この記事だけで自分に最適な1台を見つけられるようにまとめました。
🔍 選び方の7つのポイント
ポイント①:除湿方式を選ぶ(最重要の判断ポイント)
衣類乾燥除湿機には3つの除湿方式があり、それぞれ得意な季節・電気代・サイズが大きく異なります。最初にこの方式を決めることで、候補が一気に絞り込めます。
| 仕組み | 空気を冷やして 結露で除湿 | 乾燥剤で吸湿し ヒーターで蒸発 | 両方式を 季節で切替
| 得意な季節 | 🌸 春〜秋 (高温時に強い) | ❄️ 秋〜冬 (低温時も安定) | 🌍 オールシーズン
| 電気代(1h) | 約4〜12円 | 約9〜16円 | 約9〜21円
| 室温上昇 | +1〜2℃ | +3〜8℃ | +1〜4℃
| 運転音 | やや大きい (コンプレッサー振動) | 静か | モードによる
| 本体サイズ | 中〜大 | 小〜中 | 大
| 価格帯 | 1.5〜3万円 | 1〜2.5万円 | 3〜6万円
| 代表メーカー | コロナ、アイリス シャープ | パナソニック アイリスオーヤマ | パナソニック シャープ
コンプレッサー式 — 電気代重視なら最有力
エアコンと同じ原理で、空気を冷やして結露させることで除湿します。電気代が最も安く、1時間あたり約4〜12円。梅雨〜夏の高温多湿環境で最も力を発揮します。
**弱点は冬場。**気温が低い(15℃以下)と除湿能力が大幅に低下します。また、コンプレッサーの振動音がやや大きい傾向があります。
「梅雨時期に大活躍。電気代もエアコンの除湿より全然安い。ただ冬場は本当に除湿しなくなるので、別途対策が必要」
— 楽天レビューより(コロナ CD-P63A2 購入者)
デシカント式 — 冬の部屋干しに強い
乾燥剤(ゼオライト)に湿気を吸着させ、ヒーターで温めて除湿する方式です。気温に左右されず、冬場でも安定した除湿能力を発揮します。コンプレッサーがないため軽量・コンパクトで運転音も静かです。
**弱点は電気代と室温上昇。**ヒーターを使うため消費電力が高く、室温が3〜8℃上がります。夏場は暑くなりすぎて不向きです。
「6〜7年前に買った同じタイプの買い替え。まず音がとても静かでイイ!除湿や衣類乾燥機能は前と変わらず優秀。これがないと冬場の洗濯は乗り越えれません」
— 楽天レビューより(アイリスオーヤマ サーキュレーター付き除湿機 購入者)
ハイブリッド式 — 年中使うならこれ一択
コンプレッサー式とデシカント式を組み合わせ、季節に応じて自動で切り替える方式です。年間を通じて高い除湿能力を維持できます。パナソニックは2024年に「エコ・ハイブリッド方式」を開発し、従来比約69%の消費電力削減を実現しました。
**弱点は価格とサイズ。**本体価格が3〜6万円と高く、サイズも大きい傾向があります。
「以前使用していた物とは比べ物にならない程、衣類乾燥がよい。衣類の匂いも気にならず、排水もホースをさせばその都度やらなくて良いので楽」
— 楽天レビューより(シャープ ハイブリッド式除湿機 購入者)
🔀 あなたに合った方式の選び方
- 主に春〜秋(花粉・梅雨)に使う → コンプレッサー式(電気代最安)
- 主に秋〜冬に使う → デシカント式(冬でもパワフル)
- 一年中使いたい / 1台で済ませたい → ハイブリッド式(予算に余裕があれば)
- 電気代を最優先したい → コンプレッサー式(月2,800〜9,000円 vs デシカント式6,300〜11,400円)
- 寝室や子供部屋で使いたい → デシカント式(運転音が静か)
ポイント②:除湿能力を部屋の広さに合わせる
除湿能力は**「1日あたりの除湿量(L/日)」**で表されます。これが大きいほどパワフルですが、部屋の広さに対して過不足があると効率が落ちます。
| 〜6L/日 | 〜8畳 | 〜16畳 | 一人暮らし、クローゼット
| 6〜8L/日 | 8〜10畳 | 16〜20畳 | 1〜2人暮らし、寝室
| 8〜11L/日 | 10〜14畳 | 20〜28畳 | ファミリー、リビング
| 11L〜/日 | 14畳〜 | 28畳〜 | 広いLDK、大量の部屋干し
⚠️ 見落としがちな注意点
- 衣類乾燥が主目的なら、部屋の広さより洗濯量で選ぶ — 4人家族なら8L/日以上を推奨
- 木造と鉄筋で適用畳数が2倍近く違う — 自宅の構造を必ず確認
- カタログの除湿能力は「標準条件」での値 — 実使用では6〜8割程度と考えておく
ポイント③:電気代を比較する — 方式で月3,000〜6,000円の差
除湿機は長時間つけっぱなしにすることが多い家電です。方式による電気代の差は、月単位で数千円になります。
| コンプレッサー式 | 約4〜12円 | 約32〜100円 | 約960〜3,000円
| デシカント式 | 約9〜16円 | 約72〜128円 | 約2,160〜3,840円
| ハイブリッド式 | 約9〜21円 | 約72〜168円 | 約2,160〜5,040円
※電気料金単価31円/kWh(税込)で算出。1日8時間使用を想定。実際の消費電力は機種・モードにより異なります。
コンプレッサー式とデシカント式では、月1,200〜3,000円以上の差が出ます。年間で考えると1.5〜3.6万円の差。電気代の差額で、数年後にはコンプレッサー式の本体代が回収できる計算です。
ただし、浴室乾燥機(1時間約39円)や縦型洗濯乾燥機(1時間約39円)と比べると、除湿機はどの方式でも圧倒的に安い。部屋干し派にとって除湿機は最もコスパの良い乾燥手段です。
ポイント④:騒音レベルを確認する — 寝室利用なら40dB以下
除湿機は数時間連続で運転するため、騒音は想像以上に気になります。特にコンプレッサー式はコンプレッサーの振動音が課題です。
🔊 騒音レベルの目安
- 30dB以下 — ささやき声レベル。寝室でもOK
- 30〜40dB — 図書館レベル。夜間でも許容範囲
- 40〜50dB — エアコン室内機レベル。リビング向き
- 50dB以上 — 換気扇レベル。日中のみ推奨
「思ったより音がうるさかった。リビングで使う分にはいいけど、寝室はちょっと厳しい。テレビの音量を上げないと聞こえない時がある」
— 楽天レビューより(コンプレッサー式除湿機 購入者) **就寝時に使いたいなら、デシカント式か「静音モード」付きの製品を選びましょう。**シャープ CV-S71は衣類乾燥モード38dBと比較的静かで、口コミでも「寝ていても気にならない」との声があります。
ポイント⑤:タンク容量と排水方式をチェック
除湿機で地味に面倒なのが水捨てです。タンクが満水になると自動停止するため、容量が小さいと頻繁に水を捨てる手間が発生します。
| 〜2L | 1日1〜2回 | 小型・ペルチェ式向け
| 2〜3.5L | 1〜2日に1回 | 標準的な使い方
| 3.5L以上 | 2〜3日に1回 | 頻繁な水捨てが面倒な方
💡 連続排水(ホース排水)対応なら水捨て不要
多くの除湿機は市販のホースを接続して連続排水できます(排水口が必要)。外出中や就寝中もタンク満水で停止しないため、部屋干しの効率が大幅に向上します。購入前に連続排水対応か必ず確認しましょう。コロナ CD-P63A2やシャープ CV-S71など人気機種の多くが対応しています。
ポイント⑥:お手入れのしやすさを確認する
除湿機は内部に水が溜まる構造のため、放置するとカビやヌメリが発生します。定期的なお手入れが必要ですが、機種によってメンテナンス性は大きく異なります。
🧹 お手入れチェックポイント
- フィルター: 取り外しやすいか?水洗いできるか?交換頻度は?
- タンク: 口が広くて洗いやすいか?中が見えるか?
- 内部乾燥機能: 運転後に自動で内部を乾燥させる機能があるか?
- 抗菌・防カビ: タンクや送風経路に抗菌処理があるか?
「タンクの口が小さくて手が入らず、中の汚れが取れない。もっと洗いやすい設計にしてほしい」
— 価格.comレビューより(除湿機 購入者) 特に梅雨シーズンは毎日使うため、「フィルターが2週間に1回掃除機で吸えばOK」レベルの簡単さが理想です。シャープ製品はプラズマクラスターで内部のカビ菌を抑制する機能があり、お手入れ頻度を下げられます。
ポイント⑦:衣類乾燥機能の充実度を見る
同じ「衣類乾燥除湿機」でも、衣類乾燥の性能は機種によって大きく異なります。以下の機能をチェックしましょう。
- ワイドスイング送風: 左右に広範囲に風を送る。干した洗濯物全体に風が当たる
- センサー自動運転: 洗濯物の乾き具合をセンサーで検知し、乾いたら自動停止(電気代節約)
- 消臭機能: プラズマクラスター(シャープ)やナノイー(パナソニック)で部屋干し臭を抑制
- サーキュレーター一体型: 送風と除湿を1台で。アイリスオーヤマが人気
- 速乾モード: 消費電力は増えるが、短時間で乾かしたいときに便利
「風量が強くて気に入っています。サーキュレーター付きなので洗濯物にまんべんなく風が当たり、4時間くらいでしっかり乾きます」
— 楽天レビューより(アイリスオーヤマ サーキュレーター付き除湿機 購入者)
主要メーカーの特徴と選び方
| パナソニック | ハイブリッド式のパイオニア。ナノイー搭載。エコ・ハイブリッド方式で省エネ | F-YEX120B F-YHX200B
| シャープ | プラズマクラスターで消臭・除菌。3方式ラインナップ | CV-S71 CV-RW140
| コロナ | コンプレッサー式の老舗。コスパ◎。シンプル設計で故障が少ない | CD-P63A2 CD-H1025
| アイリスオーヤマ | サーキュレーター一体型が人気。コスパ重視 | IJC-P70 IJD-I50
| 三菱電機 | 「ムーブアイ」センサーで3Dに洗濯物を検知。乾燥効率◎ | MJ-M120VX
💡 見落としがちな実用ポイント
- **電源コードの長さ:**浴室前や廊下で使う場合、コードが短いと延長コードが必要に。パナソニックは全機種2.1m、他メーカーは1.5〜1.8mが多い。設置場所とコンセントの距離を事前に確認しましょう。
- **キャスター・ハンドル:**部屋間で移動するなら必須。本体重量10kg超のコンプレッサー式・ハイブリッド式は特に重要。
- パナソニック「エコ・ハイブリッド方式」:2024年に登場した新方式。ヒーターを使わない「空冷除湿」とコンプレッサーの組み合わせで、従来ハイブリッド式比消費電力約69%削減(JIS基準)。電気代を気にしてハイブリッド式を敬遠していた方に朗報です。
- **三菱電機「ムーブアイ」:**赤外線センサーで洗濯物の位置と乾き具合を3Dで検知。乾いた部分への送風を自動停止し、濡れた部分に集中送風。無駄な電力消費を抑えつつ、乾燥時間を短縮します。
そもそも除湿機が必要? — 他の乾燥手段との比較
除湿機を検討する前に、**「本当に除湿機が最適か?」**も考えておきましょう。
| 除湿機 | 約30〜100円 | 3〜5時間 | 花粉・梅雨の部屋干し、湿度管理
| 浴室乾燥機 | 約120〜150円 | 2〜4時間 | 浴室があり、電気代を気にしない
| ドラム式乾燥機 | 約20〜80円 | 1〜2時間 | 毎日大量の洗濯物がある(子育て世帯)
| エアコン除湿 | 約40〜100円 | 3〜6時間 | 夏場に冷房と兼用したい
| サーキュレーター | 約3〜5円 | 5〜8時間 | 湿度が低い季節、電気代最優先
子育て家庭で毎日大量の洗濯物があるなら、ドラム式洗濯乾燥機のほうが時間効率は良いです。一方、花粉・梅雨の季節だけ使いたい、部屋の湿度管理もしたいなら除湿機が最適です。
あなたにおすすめの除湿機タイプ — 条件別まとめ
🌸 花粉シーズン・梅雨メインで使いたい方
→ コンプレッサー式がベスト。電気代が最安で、高温多湿の環境で力を発揮。 おすすめ:コロナ CD-P63A2 vs アイリスオーヤマ IJC-P70の比較記事で詳しく解説しています。
❄️ 冬の部屋干しがメインの方
→ デシカント式が最適。冬でも除湿能力が落ちず、室温も上がるので暖房効果も。コンパクトで設置場所を選ばない。
🏠 年中使いたい / ファミリーで洗濯量が多い方
→ ハイブリッド式(予算に余裕があれば)。パナソニックのエコ・ハイブリッド方式なら省エネ性も優秀。 予算を抑えたいなら、コンプレッサー式+冬はサーキュレーター併用も現実的な選択肢。
🔇 寝室・子供部屋で静かに使いたい方
→ デシカント式(コンプレッサーがないため静か)。静音モード搭載モデルを選ぶ。 おすすめ:シャープ CV-S71 レビュー(38dBで静音性◎)
💰 とにかくコスパ重視の方
→ コンプレッサー式の1.5〜2万円台。本体価格も電気代も最安。 おすすめ:アイリスオーヤマ IJC-P70 レビュー(楽天口コミ4,500件超、★4.4の定番モデル)
購入前の最終チェックリスト
- ☐ 使用する季節は? → 方式を決定
- ☐ 設置する部屋の広さと構造(木造/鉄筋)は? → 除湿能力を決定
- ☐ 主な用途は部屋干し?湿度管理? → 衣類乾燥機能の重要度を判断
- ☐ 就寝時に使うか? → 騒音レベルを確認(40dB以下推奨)
- ☐ 連続排水が必要か? → ホース対応モデルか確認
- ☐ 設置スペースは十分か? → 特にハイブリッド式は大型
- ☐ 予算は? → 本体価格+月々の電気代で「年間コスト」で比較
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